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ビデオミキサー雑記

Videomixer

■01 Introduction [081017]
VJを続けると自然に複数の映像出力を扱うようになり,
ビデオミキサーは必須機材の一つになります.

このエントリでは備忘録がてらビデオミキサーについて色々書き留めて置こうと思います.
順次加筆,修正するつもりです.飽きるまで,は.

以下,続き・・・
■02 ビデオミキサーとは [081017]
 1.VJにとってのビデオミキサー
 2.フレームシンクロナイザの無いビデオミキサー
 3.ビデオ・セレクタ
■03 フレームシンクロナイザーとは [081017]
 
1.フレームシンクロナイザーについて
 2.映像信号について

■04 ビデオミキサーの自作は可能か [081017]
 1.Introduction
 2.ビデオミキサーの構成
 3.フレームシンクロナイザの仕組み
 4.ビデオミキサーの安価な自作は可能か

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■02 ビデオミキサーとは [080325]

1. VJにとってのビデオミキサー
ビデオミキサー,VJミキサー,ビデオスイッチャー等の名称で呼ばれることもあります.
元々はリニア編集機材のスイッチャーの民生機版がVJで使われるようになり,最近ではVJ用途を謳うビデオミキサーとして発売されるようにもなりました.
VJにとってのビデオミキサーというのは複数のビデオラインを滑らかに切り替えるためのハードウェアのことで,特にフレームシンクロナイザ(FS)を搭載した,映像信号を切り替える機材を指します.(※FSが搭載されてないと滑らかな切り替えは不可能です(後述).)
有名どころとしては

VJ用途として発売されたもの
・Roland EDIROL V-8
・Roland EDIROL V-4
・Roland EDIROL V-5(厳密に言うと当時はスイッチャーとしてですが)
・Roland EDIROL V-440HD
・Pioneer SVM-1000
・KORG krossfour
・Numark AVM01
・Numark AVM02
etc...

民生機のスイッチャーとして発売されたもの
・Futek Videonics mx-1
・Futek Videonics mxpro
・SONY DIGITAL SEG XV-Z10000
・SONY DIGITAL SEG XV-D1000
・Panasonic ave-5
・Panasonic ave-7
etc...

辺りです.
現行のVJ用を謳っているものはFSは搭載されてます.
他にもヤフオク,ハードオフ等の中古市場を見ると古い機材や業務用機材を沢山見ることができますが,VJ用途に使うのであればFSが搭載されているものに限定されます.
見かけた機材にFS or TBCが搭載されているか調べるにはVJcentralの以下のページが参考になります.
http://www.vjcentral.com/?mod=hardware&category=7

2. フレームシンクロナイザの無いビデオミキサー
ビデオミキサーでFS,TBC非搭載のもの.
業務用の放送機器でカメラの方で予め同期させておくか別途FSが用意された環境での使用を目的としたスイッチャー,あるいは家庭用の映像編集用途で発売されたものでナレーション,BGMを音声に加えたり黒(白)フェードなど信号同期を必要としない範囲で映像操作ができる機材.これらはVJ用途でのビデオミキサーとしてははあまり使えません.
セレクタ付きカラーコレクタだと考えれば用途はありますが.

3. ビデオ・セレクタ
同じ映像を切り替えるだけならビデオ・セレクタが量販店で数千円程度で売っています.
セレクタをビデオミキサー代わりに使わない理由は切り替え時に映像が乱れるからです.
この映像の乱れは同期信号が揃ってない映像信号を切り替えるために起こる現象で量販店で数千円で売っているようなダイレクトスイッチによる切り替え器ではさらにノイズが大きくなります.ノイズが載った映像信号は画面が汚くなるだけでなく、出力先の機材の映像信号の取り扱いによってはフリーズしてしまうこともあります.
このノイズを無くし滑らかな切り替えを可能にするためにフレームシンクロナイザが必要となります.

複数入力のビデオミキサーにはフレームシンクロナイザの手前にセレクタが内蔵されていますが,これは切り替えにリレー(電気信号によって切り替えを行う電子素子)を用いることによってノイズの発生を極力抑えたものです.

■03 フレームシンクロナイザーとは [080325]

1.映像信号について
乱暴な説明ですが,NTSC方式などの映像信号は静止画像を左上から水平に右までのラインを上から下まで順次電気信号に変換し1秒間に29.97枚の静止画を伝送することによって映像の信号化を実現しています.
映像信号を扱う機材はこの規格に沿った処理をするのでビデオ・セレクタ等で無理やり混ぜた映像信号では規格外の信号となり画像として乱れ,ノイズが起こります.
BPMが揃ってないミックスは聞き苦しいだけで済みますが映像信号はもっとシビアです.

2.フレームシンクロナイザーについて
ビデオミキサーに関して言えば,タイムベースコレクタ(TBC)も同等の機能を持ちます.
大雑把に言えばフレームシンクロナイザとは映像信号の足踏みを揃える装置です.上記のように映像信号は画面をラインに変換して伝送しています.このため同期のとれていない2つの映像信号を切り替えると画面の情報を送るラインの位置が一致しないため結果,出力映像は乱れてしまいます.足踏みをそろえる事によって映像信号を切り替えても映像信号方式の規格に沿った信号を出力できるようになります.

■04 ビデオミキサーの自作は可能か [080325]

1.Introduction
ビデオミキサーは大きな買い物になります.
新品で数万円から十数万,数十万するものもあります.古い機材で中古市場で手頃な金額で買えそうなものはそもそも備え付けの機材として作られているため,大抵大きくて運搬に不便です.
そのため,自分専用の小型のビデオミキサーを安価で自作できないかというのはVJを始めて機材を揃える様になると大体考えることのようです.
ですが,結論から述べると買った方が安く済みます.

2.ビデオミキサーの構成
クロスディゾルブ(クロスフェード)だけができるビデオミキサーは大雑把に言ってしまえば
[Inputs]→[フレームシンクロナイザー]→[アナログ乗算機]→[Output]
という構成になります.

3.フレームシンクロナイザの仕組み
フレームシンクロナイザの電気回路としての仕組みは,
2入力α,βだとして,映像信号βをNTSC→RGBコンバート,ADコンバートしβのデジタル信号ををメモリに格納し,αの同期信号をトリガにしてメモリから送信しDAコンバート,RGB→NTSCコンバートしてαと並べて出力するというものです.

4.ビデオミキサーの安価な自作は可能か
ビデオミキサーを電子工作で作ろうとなれば,
制作に当たって最大のネックになるのはフレームシンクロナイザです.
このチップないしモジュールは,数~十数万円で,10,20個の単位での販売となります.(因みに,某メーカさんのフレームシンクロナイザモジュールを購入するには1枚30,000円で10個からの取引になるそうです.)
つまり安価のビデオミキサーの自作が可能かというのはフレームシンクロナイザーが現在入手可能な汎用部品で自作可能か,と同義になります.

しかしながらマイコン制御に精通し十分な計測器を持つような方でない限り,ノウハウの取得,実験,試作,完成版に掛かる費用を考えるとV-4なりkrossfourを買ったほうが安く済みます.計測器を揃えようものならそれだけで数十万し,そもそも映像関連機器は電子工作の中でも相当な知識と技術を要します.完成に漕ぎ着けられること自体疑問に思います.

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